ストレッチというと運動の前後や夜、お風呂から上がって寝る前にするものというイメージがあるかもしれません。しかし、実は目覚めたときにストレッチのストレッチには心身をリフレッシュできるだけでなく、ダイエットにも効果があると言われているのです。まずは「朝のストレッチ」の具体的なメリットを見ていきたいと思います。
1)血流がよくなる
ストレッチを行うと筋肉が刺激され、そこにエネルギーが発生するので代謝が高まります。この体温上昇やストレッチを行うときの心拍数の上昇によって、血流もよくなる効果があります。血流が良くなるとむくみや疲労感などが改善できるます。特に足のストレッチは冷えにも効果的なので、冷え性気味の人におすすめですよ。
2)すっきりと目覚める
朝のストレッチで目が覚めると、その日1日もスムーズに始まります。ゆっくりと呼吸しながらストレッチを行えば、血液循環によって酸素が全身に行き渡り、体も覚醒状態に。
3)自律神経を整える
自律神経の乱れは、体調不良の原因になったり、肩こりなどの不定愁訴を引き起こしたります。特に起き抜けは体がストレスを感じているので、ストレッチでリラックスしならがゆっくり呼吸をして、自律神経を整えてください。
4)痩せやすい体になる
筋肉を伸ばすことで体はエネルギーを使い、体温が高くなります。毎朝のストレッチを習慣にしていると、基礎代謝が上がり、痩せやすい体に変化していくのです。とはいえ、運動強度としては軽いのでダイエット効果までは期待できません。ストレッチで脂肪が燃えやすい状態にしてから運動を行えば、ダイエット効果も上がります。
5)集中力がアップする
デスクワークなどで同じ姿勢を長時間続けている人も多いと思いますが、毎日の積み重ねで脳はかなり疲労しており、集中力も低下しています。そこで朝のストレッチを行うと、交感神経が働いて脳を活性化させてくれるので集中力もアップするというわけです。
寝ている間にも体は硬くなり、体温が下がる朝は代謝も落ちています。日頃から体温が低い人や冷え性の人は特に影響を受けやすく、体が活動できる状態になるまでに時間がかかってしまうことも。朝一番のストレッチは、硬くなった体をほぐし、体温を効率的に上げて、すっきり快適な一日をスタートさせるために最適。ぜひこれから紹介する布団やベッドの上でもできる簡単朝ストレッチを積極的に取り入れてみてください。
両手を組み、バンザイをするように手足をできるだけ遠くに伸ばします。肩やももに力が入らないようリラックスしながら行いましょう。10秒間連続して伸ばし、脱力して力を抜くという動作を3〜5セット行うとよいでしょう。
右腕を伸ばし左腕で挟みます。左へ引っ張り、ゆっくり伸ばしていきます。このとき肩や腕に力が入らないよう注意して。自然な呼吸をしながら左右30秒ずつ伸ばしましょう。
立ち上がり、両手を組んで後ろへ伸ばします。肩に力を入れず、背中が丸まらないよう意識して行いましょう。これも30秒を目安に行ってください。
ベッドや布団の上で四つん這いになり、お尻をかかとに向けて下ろしていって重心を後方に移します。顔を布団に近づけて、背中が伸びるのを感じながら30秒行いましょう。
膝立ちの状態から片脚を前に出したら、つま先を上げて体の重心をかかとに置きます。そうしたら、床に手をつき後ろのかかとにお尻が当たるように、体重を移動させてください。ももの裏が十分伸びていると感じたらそこで動きを止めて、自然な呼吸でキープします。片脚30秒ずつ行ってみてください。
片方の膝を立てて座り、胸をももにつけて膝を抱え込むようにしながら、前方にゆっくりと体重をかけて倒していきます。このとき、かかとが床から離れないように意識しましょう。左右各30秒を目安に行ってください。
スキップしながら腕を前回し、後ろ回しを交互に行います。腕を前後10回ずつ回すのが目安です。
自然な姿勢で立った状態から片足を持ち上げます。膝の頭を中心に後方から前方へと回し、股関節を回しましょう。上半身が正面を向いた状態を意識しながら、左右10回ずつ行ってください。
朝は忙しくて・・・という人でも、わずか2〜3分でできるのが朝ストレッチのメリットです。ベッドから出る前にぜひやってみてください。頭も体もすっきり目覚めて、一日の活動もスムーズにスタートできるはず。痩せやすい体も手に入れることができるため、まさに一石二鳥ですね。