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顔面神経

顔面神経(第7脳神経)

働き

顔面神経は大きく4つの働きを持っている。
①外耳の皮膚感覚(温・冷・痛・触)を脳に伝える働きを持っている。他の顔面の大部分は三叉神経である。②表情筋や広頸筋、頬筋の運動を支配している。このおかげで人間はいろんな表情をつくることができるのだ。③舌下腺、顎下腺、涙腺などの分泌を司っている。④舌の前3分の2の味覚の支配。残りの後ろ3分の1は舌咽神経が支配している。

症状

顔面神経の障害による症状は片側に出る。原因として多いのは脳腫瘍や脳卒中、ライム病、ヘルペスウィルスによるベル麻痺とハント症候群です。ベル麻痺とは原因が特定できないものを総称したもの。
実際には眉毛を引き上げる筋肉が動かせないので瞼が下がり、黒目が隠れてしまいます(ベル現象)。眼輪筋も使えないために目を閉じることができず、白目が見えたままになる(兎眼)。笑筋や口筋も使えないので笑顔が引きつり、口をつぼめることができなくなります。滑舌に障害が出て、パ行・マ行が言いづらくなります。舌の前3分の2の味覚障害がでます。唾液の分泌や聴覚に障害がでます。

治療

原因のわからない時には投薬や神経ブロックなどで様子を見ていたが、現在では脳の血管が顔面神経を圧迫していることがわかり、切除する手術を施す。

整体からみた治療

三叉神経と同様に、頭蓋が柔軟性のある状態でないと神経の働きは衰えてしまう。特に顔面神経は顔面の筋肉は作用させる部分なので、身体のゆがみによって筋肉が緊張して受ける影響というのは大きい。そのためにしっかりと背骨と骨盤は整えていかなければならない。

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