身体の半分にしびれなどの症状がある場合には、まず脳の問題を疑う。脳の疾患を総称して脳卒中という。脳卒中は血管が塞がってしまう脳梗塞・脳血栓と血管が破れて出血してしまう脳内出血とクモ膜下出血に分けられる。また身体の右半身に症状があれば左脳が、左半身に症状があれば右脳が異常をきたしていることが考えられる。これは錐体交差によって起こるものである。またしびれなどの症状のほかにも言語障害や運動障害などがあるなら重篤な疾患に注意しなければいけない。
半身のしびれやめまい、同側の筋力低下、歩行障害、言語障害、精神障害、などが併発して起こった場合、脳梗塞や脳血管障害、腫瘍や脳炎などの症状である可能性が高い。身体が発信する危険信号に注意しよう。
しびれや脳の他の症状は脳が過剰に圧力が加わって発症する。脳に問題が起きるときは決まって脳圧が高いのである。そういうときの頭蓋の状態はとにかく硬い。頭蓋は普段ならば柔軟性のあるものなのだ。なぜなら頭蓋は23個の骨が組み合わさっているもので、関節は本来動くものだからだ。また呼吸によって頭蓋も拡張と収縮の運動を繰り返しおこなっている。その動きによって脳は血液を循環し酸素や栄養を吸収しているのだ。
しかし、頭が硬くなっているとこの動きはとても小さくなり、十分な栄養を脳は吸収できなくなるため脳の働きは低下してしまう。そうすると脳は身体に異常があっても修復命令がうまく伝えられないままになってしまい、身体はどんどん傷ついていってしまう。
頭蓋は身体の健康状態のパロメーターと言っても過言ではない。
この頭蓋の柔軟性を邪魔しているものは骨盤や背骨のゆがみなので、しっかりと整えていかなければならない。良い状態を維持することによって将来の健康につながるのだ。