肩周辺の知覚異常・感覚異常・運動障害が起こり、肩がしびれる、ジンジンする、首から肩にかけて重い、肩が硬い、揉むと痛い、肩が上がらない、お尻のポケットに手を入れられない、つり革をつかめない、力が入らない、集中力がない、頭痛、めまい、吐き気、・・・などが症状として出る。
肩に向う神経は下部頚椎から出ているので、頚椎の問題である頚髄症、頚椎症、頚椎ヘルニアなどによって障害をきたす場合もある。また胸郭出口症候群によって第1肋骨、鎖骨、斜角筋と小胸筋が神経を圧迫することにより肩に影響が出てしまうこともある。また肩自体の問題で四十肩や五十肩のような肩の硬縮がある場合にも運動時痛が起きて炎症により痛む場合もある。またしびれはリウマチや糖尿病、脳腫瘍、脳卒中なども考えられるのでしっかりした検査が必要である。
頚椎の問題では保存療法や理学療法をまずは考える。頚椎の固定やけん引を行い、ブロック注射などを行う。それでも改善が見られなければ手術を行う。胸郭出口症候群の場合も同じで、手術の場合は第1肋骨や鎖骨、圧迫している筋肉の切除をしていく。四十肩や五十肩では硬縮が問題になっているので、出来るだけ動きを出すことを目的に治療していく。しかし無理に動かせば炎症を強めてしまうので注意しておこなう。
疲労の溜まったときになりやすい。健康な状態であれば次の日に疲れを持ち越すことがあまりないが、身体の弱っている状態だと身体は回復力が落ちてしまうため疲れを持ち越してしまう。疲れた体のバランスを保つために筋肉を緊張させてしまうので、胸郭出口症候群の原因にもなるし、四十肩・五十肩の原因でもある。また悪い姿勢やおなじ姿勢を続けることは身体にとってもさらに負担になってしまうので気を付けなければいけない。
身体の疲れをきちんととれるような状態にしなければならない。身体は使えば疲労がたまる。それは仕方のない事で、大事なのはその疲労を自分で回復出来るかどうかだ。回復できる身体というのは骨盤や背骨にゆがみがなく、柔軟性がある状態をいう。首や肩の治療をいくらしてもそれが出来ていなければ、また症状を繰り返してしまう。根本からの治療を目指しましょう。