うつ病とは気分障害の一つであり、人口の3~5%がそれにあたると言われ、男女比は1:2である。昔は「こころの病気」と「脳の病気」に区別されていたが、今は一緒に見ている。症状を大きく分けると、「うつ状態」、「意欲の低下」、「自信の喪失」、「身体症状」、「日内変動」だ。日内変動とは、朝は調子が悪いが、夕方は元気になることだ。また、季節性周期といい、春や秋に発症しやすいことも知られている。具体的には、早朝に目が覚める、食欲不振、会社に行きたくない、仕事に集中できない、物事の判断力の低下、不安体質、夕方に気分が良くなってくる、娯楽が面白くない、人に会いたくない、不眠症、全身の倦怠感、頭痛、めまい、吐き気、肩コリ、腰痛、腹痛、しびれ、耳鳴り、のどの渇き、圧迫感、性欲減退、などが起こってくる。
うつ病を分類していくと、症状の重いものを「大うつ病」、軽いものを「気分変調症」という。また期間中の分類としては、躁とうつを繰り返す「躁うつ病」、うつを繰り返す「反復うつ病」、繰り返さない「単一うつ病」にわけられる。またうつ病を引き起こしてしまう症状としては、ストレス、自律神経失調症、脳血管障害、脳腫瘍、副腎関連疾患、甲状腺関連疾患、リウマチ、糖尿病・・・などがあげられる。
治療としては薬物療法と心理療法を行っていく。
薬物は、脳内物質の分泌を促進させる。心理療法はストレスやトラウマを取り去るカウンセリングが行われる。
脳内では化学物質が作られ、分泌されて身体の機能を安定させているが、何らかの影響でその作業が低下し乱れた時に発症する。その根本的な原因はまだわかっていないがいくつかの疾患がきっかけをつくっている。脳血管障害、脳腫瘍、てんかん、パーキンソン病、痴呆、糖尿病、甲状腺機能低下症、更年期障害、リウマチ、全身性エリテマトーデス、透析、がん、インフルエンザ、肝炎・・・などがあげられる。
身体の機能が低下してしまい、脳に十分な栄養が行かなくなったときにうつになりやすい。日常の生活の見直しも非常に大事だし、身体のメンテナンスも大事である。整体によって骨盤や背骨が整ってくると、血液の循環もよくなり脳に栄養がまわりやすくなる。すると脳内物質の分泌の乱れも自然に改善されていく。