ぎっくり腰という病名はありません。多くの人が使っているので通用してしまいますが、本来は「急性腰痛」のことを総称して表しています。ぎっくり腰は瞬間的に負荷がかかった時に起ります。例えば、重い荷物を持ち上げたときとか、腰を大きく反ったり捻ったときとか、急に運動をしたときとか・・・が主に発症するパターンとして多いです。これらには事前に違和感の感じられる場合もあれば、体は調子が良いのになってしまう場合もあります。症状としては腰痛のため、寝返りがうてない、起き上がれない、腰を捻ることが出来ない、階段が上がれない、歩くたびに激痛に襲われる、などがあり生活に大きな支障をきたします。
よく痛みが出るのは筋肉が弱いからだという人もいます。それで腰が痛いのに頑張って体操やトレーニングをしてどうにか自分で治そうとする方もいますが、すぐにやめましょう。悪化するだけです。自分で出来る最大の治療は休息です。また急性の問題にはアイシングをします。シップでは患部を温めてしまうので、慢性の問題には良いですが急性の場合には効果がありません。また、痛み止めなどを飲んで治ったと思わないことです。それは痛みを感じられなくなっただけで患部は傷ついたままだからです。
自分で出来ること以外には、しっかりと治療を受けることが大事になります。ぎっくり腰は身体が疲労によって緊張した状態で急激な負荷をかけた時に起ってきますので、その硬さを作った原因を治していく事が大事になってきます。その原因は骨盤や背骨のゆがみにあります。これらのゆがみを整えていくことで体は本来の柔軟性と回復力を発揮できますので症状の改善と早期治癒に貢献できます。