子供の捻挫はしっかり治しておかないと成長に大きく影響していきます。
捻挫とは関節の正常可動域以上を大きく逸脱してしまう外部からの衝撃を受けた時に骨に付着し、関節を支えている靭帯や筋肉の線維が傷ついてしまった状態を言います。つまり捻挫は○○靭帯損傷、××筋損傷などと言いかえることが出来ます。なぜ子供の捻挫が成長に影響するのかと言うと、捻挫は体のゆがみに繋がるからです。体のどの部分を捻挫しても身体のゆがみに繋がってしまいますが、子供では足の捻挫が多いので足首を捻挫したと仮定した例を考えます。
足首の捻挫が起こると足関節がゆがみます。足関節がゆがむと左右の下肢にかかる体重の比率が狂います。もともと軸足などの関係もあり、正確に5:5ではないのですがそのバランスが6:4になってしまったり7:3になってしまったりすると骨盤にかかる圧力も変わってしまうので骨盤は大きくねじれてしまいます。骨盤の捻じれは骨盤を土台にしている背骨のゆがみにも繋がってしまいます。子供の場合は痛みが引くのも早く、骨盤のゆがみなどは感じることは非常に難しいので何もなかったかのように生活してしまいます。体のゆがみは筋肉を引きつらせ身体を固くします。この固くなった状況では身体が成長するのに必要な栄養や血液の循環がうまくいかなくなってしまいます。そうなることで身体が大きくならなかったり、集中力が低下してしまったりということが起るかもしれません。
しかも子供は自分が捻挫をしたことを覚えていないことがほとんどなので、治療の際にもその部位が残っていてなかなか症状が改善しない場合もあるのでたかが捻挫と侮ってはいけません。