捻挫は主に外からの強い衝撃が加わることによって起る筋肉や靭帯の損傷である。症状としては出血による腫れ、炎症による痛み、可動性の消失、または過可動性、が考えられる。損傷直後の応急処置としては「RICE」(ライス)といわれるものがある。rest(休息)、ice(冷却)、compression(圧迫)、elevation(挙上)である。これらをおこなう事で急性期の悪化を防ぎ、症状を緩和させる。一般の生活をしていくのであればこの応急処置だけでも十分だがスポーツ選手や運動に関わっている人にはリハビリが必要になってくる。
リハビリテーションの目的として、損傷時に固定して弱ってしまった筋肉の強化、また再度捻挫をしてしまわないようにすること、可動性の増大、などがある。どのようなものがあるかと言えば、メニューとしてはいろいろとあるが、代表的なものとしてはプールトレーニングやチューブトレーニング、またバランスボールなどを使ったものが多い。筋肉の強化だからと思いバーベルや過度なトレーニングは体にとっては逆に大きな負荷になり怪我にも繋がってしまう。なので、軽い負荷でインナーマッスルと呼ばれる体の内部に近い筋肉を鍛えることを目標にしていくと良い。プールは水圧が負荷になり患部にかかるストレスも少ない。チューブトレーニングではバーベルなどでは鍛えられない筋肉を鍛えるのに適していて、筋肉を意識いながらトレーニングを行う事で効率は上がる。バランスボールではバランスをとるために全身を使うために同時に他の動作も行う事で患部を補うように全身を鍛えられる。
しかしこのようなトレーニングをする前に、ちゃんとした足のゆがみを治してからでないと効果は半減してしまう。ゆがみのある状態でトレーニングを過度に行うと余計可動性の減少を起したり、ゆがみがなかなか治らない状態になってしまう事もある。足のゆがみは骨盤や背骨のゆがみにも影響するので安易に考えてはいけない。