捻挫とは関節に正常範囲を超える可動性、動きが瞬間的に加わることで筋肉や靭帯などの組織が損傷することを言う。損傷した組織では出血が起り、腫れたり、青黒く変色することもある。歩行時の痛み、体重がかけられない、正座が出来なくなる、足が内側に捻じれやすくなった、などの症状がある。
応急処置としては「RICE」(ライス)と呼ばれる行為が良いとされる。Rはrestの休息を意味するものである。痛みがあるうちは組織に炎症が起っているので動くことは更に炎症を増す行為である。Iはiceのアイシングである。痛みの原因は患部の炎症なのでそれを抑えるために患部を冷やす事が良い。しかし、患部の冷やし過ぎたりすると凍傷になってしまうので注意する。Cはcompressionの圧迫・固定という意味である。患部は可動域を超えた動きをしているので可動域を制限しておかなければ靭帯や筋肉の回復が遅くなってしまう。Eはelevation、挙上の意味である。患部が心臓より下にあると血液が溜まってしまうので腫れや老廃物の滞留が起ってしまい回復が遅くなってしまう。以上が外傷による捻挫の応急処置である。
応急処置としては上記の行為を行う事が最も良い。が、慢性的な問題に対しては適切な関節の整復が必要になる。これを行わずに生活していると、再度捻挫をしやすい状況で過ごすことになる。また、足がゆがんだまま歩行していることになるので体全体のゆがみへと繋がってしまう。特に骨盤が影響をうけやすく、腰には問題がないのに腰痛が治らないと言うのはこういう問題が残っているためである。