椎間板は20歳を過ぎるころから加齢とともにしだいに水分を失うため構造的に弱くなり、高さが減り、ずれが生じたり不安定性をきたす。また椎間関節の不安定性が椎間板の不安定性を引き起こす。脊柱を支える靭帯、特に脊柱管の後面を裏打ちする黄色靱帯は肥厚し弾力を失ってゆるみ、脊柱を取り巻く筋肉も萎縮する。しかし、生体にはこれらの不安定性を安定化させようとする反応が現われ、通常は40歳代頃より骨棘が張り出し、椎間板も 硬く変質してくる。このような加齢に伴って生じる脊柱の構造変化を変形性脊椎症という。
・椎間板の退行変性・周辺組織の血液循環障害・椎間関節の不安定・関節包の肥厚・靭帯や筋肉の過緊張や疲労など、悪化していく過程としては、椎間板の変化、椎間関節の変化、筋肉の変化、骨性の変化、神経への絞扼となる。
結果として生じた変形性脊椎症への療法としては、
などの原因に対する施術をおこなうことで、症状の緩和をみることが多くある
